阿波踊りの喧騒の中で思ったこと
森田明夫
先日徳島大学脳神経外科教室が毎年主催してくれている阿波踊り+学会(第25回舞連脳神経外科カンファランス)という会に初めて参加させていただき、興味深い症例発表や研究発表の多い学会と、阿波踊り観覧と参加!を楽しみました。阿波踊りはもちろん徳島が本場ですが、日本3大阿波踊りなどというものがあるようにさまざまな地域に伝播しています。今豊臣兄弟に毎回のように出ている蜂須賀小六が徳島城主になって始めたと言われています。踊りは知らなくても「踊る阿呆にみる阿呆 同じアホなら踊らな損・損」という掛け声だけは聞いたことがある人が多いと思います。そのほかの掛け声は、「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、よいよいよいよい!」とか、女踊りがよくかける「やっとさーやっとさー」「ヤット、ヤット」など踊りながら掛け声を掛け合います(今サントリー生ビールで河合優実さんがあゆみさん役でやている宣伝でかけている掛け声です)。有名連には2団体に属する33連があって、本職っぽく人生賭けている人もたくさんいますが、基本はこれで収入を得ている人は少なく、一緒に今回我々も天水連という有名連と踊ってそれなりのお礼をしているそうですが、全て連の運営費(楽器や衣装、練習場などの維持費)に使われるそうです。天水連の方々の踊りも素晴らしかったです。AIに聞くと最もうまい連は天水連とのことです。前日は藍場浜演舞場の桟敷席で有名連の阿呆連、阿波扇、ささ連などの素晴らしい踊りを目にしました。今年の阿波踊りのポスターは阿波扇の女性と男踊りでした。声や手の揃いが素晴らしく、女おどりのやっとさーやとさー、やっとやっと!には感動です。白く腕あてをして手を上げて、下駄を斜めに履いてピッタリと揃って踊ってゆく。夢のようです。男おどりは勇壮でかっこいい。中にはすごいねじり鉢巻をした女性の集団もあって素敵でした。 阿呆連の奴凧踊り、阿波扇の扇の舞 も素晴らしかったです。後ろの協賛している企業の有志が一緒に踊るしくみになっていて、やや下手なグループが続きます。私どもが翌日これに加わるとはつゆ知らず楽しんでおりました。一旦演舞場を出ると、町中のあちこちで連の一部は「阿波踊りやるよ〜〜`」と言ってあちこちで丸い円になって、楽器のおとと一緒にさまざまな踊りを披露します。先ほどの桟敷演舞場も街内に5~6箇所、阿波おどり会館では常設で見ることができます。町中が、「ぐわん〜〜〜〜ん」とした共鳴したような音でいっぱいです。町中すごい人混みで混んでいるのですが、喧嘩や移動の妨げなどなく(それでも1km歩くのに20〜30分がかかりますが)すりなども居なそうで、素敵な夜です。色々なところに屋台や物売りもいます。町中がお祭りの中にある感じです。もちろんホテルも飛行機もほぼ取れないというのが常で、例年学会で押さえてくれている徳島大学に感謝です。
さて翌日は、、、学会。こちらはとても刺激的な症例も多く発表されて、勉強になりました。5時間ほどの学会が終わった後は、阿波踊りの練習タイム小一時間。 天水連 の講習係の方々が来て、おどりの基本を教えてくれます。右2歩、左2歩 という感じで進みます。それに同じ方の手を合わせます。手は両方内側を向けて、女踊りは手を上に、男踊りは手を前方とかにします。うちわをくるくるさせるのもあります。なかなか歩く時、手が逆なのと、2歩ずつっていうのが難しいです。学会には有名な先生や現役教授たちも今日が初めて!という私みたいな人が多いのですが、皆さん、外科で名をあげている人なので、やり方には(自分も含めて)、それぞれにこだわりがあって、とても面白いです。もちろん徳島大学の先生方や元々徳島出身の先生もいらして、すごく上手くて、圧倒される人たちもいます。妻も参加したのですが、男踊りの浴衣のタクシあげが恥ずかしくて女踊り衣装を選択したのですが、下駄斜めはとても無理でした。また腕をずっとあげていないといけないのは非常に苦痛だったようです。また藍場浜演舞場と紺屋町演舞場というところで2回踊ったのですが、なかなか慣れない下駄で1km歩くのは大変そうでした。さて踊りはご想像にお任せしますが、なかなか足を合わせるのに必死で、「笑顔で、、!」と言われてもなかなか。それと掛け声も教わったのですが、今一つ揃わず…..
、、といった状況でした。もし来年もいけたらぜひ挽回したいと思います。
さて一晩空けて、いつものように1日目、2日目、早朝散歩をするのですが、なんとあんなにゴミゴミとたくさんあった屋台の周りも、演舞場近くも、歩道も、道も ゴミ一つ落ちていないのです。すごいです。多分みなさん12時過ぎまで飲んで騒いで、踊っていたのではないかと思うのですが、一つもゴミがないのです。多分一斉清掃隊みたいのが組織されているのかもしれませんし、各連が自主的にゴミ回収をしているのかとも思いました。街を綺麗に楽しむという心を阿波の人たちに身をもって教えてもらったように思いました。大谷翔平さんがいつもゴミを拾って感動されたり、サッカー観戦後の日本人の席が綺麗だったり、素敵な日本の文化だなと思います。
今回の感動はなんと言っても、この朝の清々しい綺麗さと、町中の楽しい喧騒でした。
職場環境でも「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の5Sは基本です。この文化大切にしてゆきたいですね。
ちなみに当院はさる8月18,19日に日本医療機能評価機構の機能評価を受審しました。なんとか大きな問題は指摘されませんでしたが、いくつか指摘点がありました。修正し、改善しながらよい医療を届けてゆきたいと思います。
現場の雰囲気を知っていただきたく Youtubeにまとめてみました。
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