男子会の勧め。男の七戒!
男子会の勧め。Retire男性が社会に溶け込むための男の七戒
森田明夫
今回もまた前出「受援力」のお話で紹介した上野千鶴子さんの話からである。いつも朝はNHKのラジオを1時間くらいうとうとと聴きながら目覚めるのだが、本日4/5(土)はサタデーエッセイで上野さんが話されていたのをお聞きした。前回も「高齢化社会になって一番の問題は高齢(独身)男性だ!」と言う話があったが、社会では色々な高齢者に向けての会があるが、どんな高齢者の集まりにも、どんなに誘っても、どこにもでてこない独り者男性が多い。これをどう解決するか? ご存知のようにFrailの最大のリスクファクターは社会からの孤立である。
女性の間では、女子会があり、上野さんも熟女子会、独(毒?!)女子会などを開いているそうであるが、テーマごとに色々な会があり、その会ではグチや弱音を吐き、共有する会になっているそうである。ところが男性、とりわけ一人暮らし男性の場合は、どうしても自分の弱さを晒し出すことができないという。
困っている人たちを中心とした男性介護者の会でも、呼びかけても集まらない、ズーーーと何回呼びかけても、集まらない。その上、弱音を言い合うことも難しい上に、そんな中でも男性は、「いや自分の方が大変だ」と言うマウントの取り合いが始まってしまうそうである。
そんな中でも、アルコール中毒症や非モテの男性グループ会などができていて、少しずつ男性の社会的繋がり以外の集まりができてきているそうである。
男性が地域に戻る(デビューする)場合に、地縁、血縁、社縁 でない 選択縁を作ることが大事で、その際に重要な礼儀作法がある。
その大事な礼儀作法として、上野さんは、「男の七戒」を提唱している。
重要な7つの項目は下記の通りとのこと。
1. 自分と相手の前歴は聞かない、言わない。
2. 家族のことは言わない、聞かない。 例えば息子が有名大学に入っていても、それは息子の手柄です。
3. 自分と相手の学歴を言わない 聞かない。 学歴間格差は高齢であればあるほど大きくなっている。
4. お金の貸し借りをしない。
5. お互いに先生・部長とか役職名で呼ばない。せっかくフランクな会なのに、役職名で差が出てします。
6. 上から目線でものを言わない。その場を仕切ろうとしない。 特に管理職にいた人はしがち。
7. 経験・特技やノウハウは、自分から言わない。相手から要求があった時だけ、必要とされたら言う。Needsがあったときに特技で役立つととても大事にされる。
人の居場所とは 人からそこにいてもいいよとか、人に繋がれている場所ではなく、一人でいても寂しくない場所のことを言うと言った人がいるそうである。
男女共学の会に積極的に参加したり、男性同士の会でも、心地よい自分の居場所を作って、男性という人生を楽しんでみたらどうでしょう。とのことであった。
自分でも、親しい友達と話をしているときに、確かに「**先生」って言ったり、仕切りたくなったり、聞かれてもいないのに、自分の得意技なんかを言っていたり、なんてことに記憶がある。また全く仲間に入れないこともあるし、知らず知らずに家族や自分の自慢のようなことも言っていることもあるかもしれない。これまでかなり嫌な気持ちを周りの人にさせいたのかな、と思ってしまう。反省させられたエッセイの時間でした。
雑談:米国トランプ大統領の無茶苦茶な経済理論に基づく大型関税のために、株価は大暴落し、物価は上がり、世の中は大変な騒ぎである。本当に映画に出てくるような無茶苦茶な大統領そのものという感を受ける。一方で、休戦とかも実行できてしまうのは、、なんなのだろう。経済については、以前アベノミクスのおかげで株が3~4倍になる直前に、大損してほとんどの株を売りはらってしまった自分にはあまり影響はしないのは、不幸中の幸いだと思う。でも今後どうなっていくのか、日本の経済が極めて悪化しそうである。
ただ私、個人的には、それよりもとても悲しいことがあった。NHKラジオの土・日の「まいアサ!」のパーソナリティだった渡辺ひとみさんが3月末で降板されてしまった。彼女の思わず出てくるアナウンサーらしからぬ「うわ〜〜〜〜っ」ていう感動した時の声が大好きで、最後の「お別れです。さようなら。」と言う言葉を聞いた時は、涙が出そうでした。
桜前線が徐々に日本列島を登って行っています。飛び散っている花粉以外は日本ではとても良い季節になってきました。春キャベツや芽キャベツ、筍や種々の山菜などなど、食べるものを美味しいし、カロリー消費も兼ねて、健康のためにも、ラジオを聴きながらWalkingを楽しみましょう。